ネット保険会社第一号が開業
このほど上海市の外灘で、中国金融産業の新しい「初めて」が誕生した。国内初のインターネット保険会社・衆安在線がこのほどプレートを掲げ、正式に営業をスタートした。これは外灘金融イノベーション試験区の建設後の里程標としての意義をもつ出来事でもある。人民日報が伝えた。
同市黄浦区金融含む弁公室の江錫洲主任は、「このことから、外灘のネット金融や民間金融を中心とした新しい金融分野が一層力を発揮していくことが予想される」と話す。
衆安在線は阿里巴巴の馬雲董事局主席(会長)、中国平安保険の馬明哲董事長(会長)、騰訊の馬化騰最高経営責任者(CEO)らが共同で設立したもので、正式名称は「衆安在線財産保険株式有限公司」。昨年4月に中国保険業監督管理委員会(保監会)に設立申請書を提出し、今年2月28日に回答を受け取り、ネット損害保険専門の会社としてテスト事業を進めてきた。10月16日には保監会が許可文書を発行し、国内でも世界でも初めてのネット保険会社のプレートを授与された。
衆安在線の伊海CEOによると、同公司の登録資本金は10億元、登録地は上海外灘金融イノベーション試験区だ。
衆安在線の責任者によると、同公司の業務モデルはネットの特徴を十二分に発揮しており、支店機関を設けず、販売や保険金の支払いはすべてネットで行う。開業当初は電子商取引(eコマース)の賠償責任保険を主な業務とし、年内に特色ある商品数点を市場にうち出すことを目指す。その商品の基本的な構想は、eコマース企業各社が収めた保証金をまとめて損害責任保険をかけ、保険の経営手段を通じて、より大きな枠の中で加入者の収めた保険料を集中的に利用するというものだ。
ある専門家によると、保険の「人は私のために、私は人のために」をモットーとした経営モデルでは、保障資金の利用効率を高めたり、個々の企業のリスクを分散したりすることができるほか、顧客の賠償基準を引き上げることも可能だ。
外灘は上海の黄浦エリアにあり、全国で初めてネット金融の発展を明確に支持した地方政府となった。ここ数年来、外灘にはさまざまな金融資産が集まり、資産管理センター、資本運営センター、金融専門サービスセンター、新しい金融業務の注目点などが次々に出現している。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月7日