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人民網日本株式会社事業案内  更新時間:13:16 Nov 07 2013

<企画>明治が撤退も 中国市場熱は冷めず

 1997年に中国市場に進出した日本の食品大手・明治はこのほど、生産コストの年々の上昇が企業のコストや収益に深刻な影響を及ぼしているため、「珍愛」シリーズの粉ミルク製品の中国での販売を一時取りやめにすると決定したことを明らかにした。



 【撤退の理由】

 明治が中国市場から撤退する理由は生産コストだけか。この問題について、様々な推測がある。

 <1>放射能汚染懸念で購入意欲が低減
 東日本大震災後、一部の保護者は放射能汚染を懸念し、日本の粉ミルクを敬遠した。明治はその後、ミルクの供給先を豪州に切り替えたが、消費者は依然として明治を日本ブランドと見なし、購入意欲をそそられなかった。<全文を読む>

 <2>中日関係の緊迫化
   中日関係が緊張したため、いろいろな粉ミルク製品が選べる中で中国の消費者の一部が明治製品を買わなくなった可能性がある。<全文を読む>

 <3>中国市場における販売低迷
  明治の中国市場撤退の最大の原因は中国での経営が行き詰まっていた。明治は中国市場に進出して長年立つが、ミードジョンソン、ドゥーメックス、ワイス、アボット、ネスレといった海外粉ミルクブランドに比べて発展ペースが遅く、市場シェアも低い。特に販売ルートの構築において、ミードジョンソンやドゥーメックスが医療関連ルートをがっちり押さえており、明治はこの分野で出遅れていた。<全文を読む>

 <4>外国製粉ミルクにかかる圧力
 今年6月に国の各部門が乳製品企業を対象とした一連の調整措置をうち出したことも海外粉ミルクメーカーにとっては一定の圧力となった。<全文を読む>

 【専門家の見方】

 明治の撤退は一つのシグナルだ。中国で発展に適応できず、ルールに合致しない、不合理で、非合法の粉ミルクメーカーたちは、いずれ中国市場で淘汰されることになるというシグナルだ。<全文を読む>

 【消費者の反応】

 ・買いだめに追われる
 明治の粉ミルクが中国から撤退するとのニュースが伝わると、明治の粉ミルクは販売拡大の様子が現れた。一部の消費者は8缶・10缶・16缶をまとめ買いしていた。<全文を読む>

 ・疑問
 明治の粉ミルクは日本国内で、中国より安価で販売されているが、販売停止には追い込まれていない。明治が撤退すれば、中国の消費者はどうなってしまうのか。

 ・声
 消費者の馬さんは、「アボットやミードジョンソンほど人気はないが、馬さんの子どもには明治製品が合っているようで、なかなかよかった。突然市場から撤退するといわれて、これからどうしたらいいか……」と述べた。



 【外国製粉ミルクに対して中国粉ミルク市場が依然として魅力的】

 ・中国市場が大きい
 中国は現在、米国に次ぐ世界2位のベビー・キッズ用品消費大国になっており、中国の0?12歳の児童の数は2億人に達する。ベビー・キッズ用品市場は近年、15%の高い成長率を維持している。<全文を読む>

 ・中国の保護者 約6割が輸入粉ミルクの購入を検討
 中国の約6割の保護者が子供のために輸入粉ミルクを購入したいとしており、9割以上の消費者がベビーフードの安全性を懸念している。調査データによると、58.6%の保護者が輸入粉ミルクの購入を希望している。月収2万元(約32万円)以上の調査対象者の場合、この比率は70.2%に達する。<全文を読む>

 ・明治撤退も日本乳製品業界の中国市場熱は冷めず
 明治はこのほど中国の粉ミルク市場から撤退したが、日本の乳製品メーカーの中国市場への情熱は冷めていない。アサヒグループホールディングス傘下の粉ミルク大手・和光堂は、中国の食品大手・康師傅と提携して中国市場を開拓し、現地生産に踏み切る可能性もあるという。<全文を読む>

 【中国産粉ミルクの逆襲なるか?】



 明治は中国大陸部からの撤退を発表した初の海外有名粉ミルクメーカーとなったが、これは中国産粉ミルクの「春の到来」を意味するものだろうか。

 今年以来、外国産粉ミルクの経営環境に、負の変化が生じている。Dumex、ミード・ジョンソン、ワイスなどのブランドは中国国家発展改革委員会の独占禁止調査を受け、一部製品の値下げを宣言した。NZ乳業最大手・フォンテラのボツリヌス菌汚染問題により、外国ブランドが影響を受け、販売量が軒並みダウンした。

 武漢現地スーパーの調達業者によると、フォンテラの事件発生後、貝因美(Beingmate)や伊利などの国産粉ミルクが販促を拡大し、販売量が一時期約15%増となった。しかし現在は販売が落ち着いており、依然として外国ブランドの「覇者」としての地位を揺るがしていない。武漢市の大型スーパーにおいて、外国産粉ミルクは65%のシェアを占めているという。

 その他の調達業者も、Dumexなどの販売量は一時的に減少したが、失った市場シェアの多くは外国ブランドに占められたと指摘した。ワイスなどの販売量は、8月と9月に20?30%増となった。Dumexの販売はすでに底を打って回復に向かっており、中国産粉ミルクが短期間内にシェアを大幅拡大することは難しいだろう。<全文を読む>

 (編集JZ)

 「人民網日本語版」2013年11月7日

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