中国人長者数、日本の10数倍に 胡潤研究院 (2)
◆中国資本市場、最大の富を創出
同ランキングによると、中国資本市場は最大の富を創出している。中国上場企業の長者数は212人に達し、米国は211人となった。
同ランキングの創設者である胡潤氏はインタビューに応じた際、「中国の上場環境は理想的なものではないが、上場を待つ企業は依然として多い。未上場の多くの中国企業は資金を欲しているが、銀行融資などのルートによる資金調達が困難になってきている。そのため多くの企業が、上場による資金調達を行う見通しだ」と述べ、「中国企業が100社上場するたびに、20億元クラスの長者が50人以上誕生する」と予想した。
1人当たりGDPなどのデータと結びつけると、中国の富の集中度が高いことが分かる。中国の2012年の1人当たりGDPは6100ドルとなったが、米国はその7倍以上の4万9802ドルに達した。また中国の長者数は、同等の経済規模を持つ日本の十数倍に達した。日本の同ランキングの長者数は、30人にも満たなかった。
胡氏は、「中国はすでに『一部の人を先に豊かにさせる』(◆小平の「先富論」)を実現した。これは毎年7−8%の経済成長率によるものだ。2004年より、個人資産総額が10億元を上回る長者が急増している。2004年当時、10億元以上の資産を持つ長者は100人しかいなかったが、2012年のランキングでは1000人に達し、ランクインの最低ラインが20億元を上回った」と語った。(編集YF)
*◆は又へんにおおざと
「人民網日本語版」2013年3月1日