「90後」の求職者、高給よりも幸福感を重視
人材サイト「智聯招聘」、北京大学が共同で行った「2012年度中国最優秀雇用主調査」の報告が5日に発表された。それによると、「90後(1990年代生まれ)」の若者のうち、国有企業への就職を望む人の割合が約4割に達した。専門家は「90後の求職者が増えるに伴い、良い仕事の基準が従来の『物質的な成功』から変化し、多元化しつつある。仕事をしていて幸せかどうか、生活が楽しいかどうか、互いに尊重し合えるかどうかなどが重視されるようになった」と指摘する。北京日報が伝えた。
2012年は「90後」の入社元年だった。しかし、企業に貢献すべきはずの若者たちが今、相次いで辞職しているという。ある企業の関係者は「年末のボーナスですら90後を引き止めることはできない」と不平をもらす。この企業では「90後」の職員をを10人あまり雇用したが、3カ月足らずで1人を残してみな辞職してしまい、今は残業でなんとか仕事を回している状態だという。
「今の若者は良い仕事を探すのに必死だ。ちょっと気に食わなければすぐ辞めてしまう」-----多くの企業が同じような感想を持っている。「90後」の若者は育った家庭環境が前の世代よりも大きく向上したため、個性や独立、質の高い生活を追及する傾向があり、仕事が唯一の目標ではないのだ。