データを見ると、GDPが1兆元に達していない8地区のうち、雲南省は今年唯一「1兆元クラブ」の仲間入りを果たす可能性がある。これを実現するためには、雲南省の今年のGDP成長率が14%に達する必要がある。しかし雲南省の今年第1−3四半期のGDP成長率は12.6%となっている。これは年初の規定目標(約12%)を上回るが、14%以上は容易に実現できない。雲南省が「1兆元クラブ」の仲間入りを果たしたとしても(来年になる可能性が高い)、新疆ウイグル自治区、貴州省、甘粛省、海南省、寧夏回族自治区、青海省、チベット自治区はさらに長い道のりを歩まなければならない。つまり今後一定期間に渡り、「1兆元クラブ」の「ゼロ成長」が常態化することになる。
◆GDP「1兆元クラブ」の成長の歴史
「1兆元クラブ」とは、GDPが1兆元を上回る中国の省・自治区・直轄市を指す。GDPの1兆元到達は、地方経済の発展水準を測る一つの基準とされる。中国のGDPは2001年に初めて10兆元を突破し、広東省のGDPが他省に先駆けて1兆元のハードルを突破し、同クラブの1人目の会員となった。その後、東部沿海地方の経済大省の江蘇省、山東省、浙江省が同クラブの仲間入りを果たした。2007年には、9地区(広東省、山東省、江蘇省、浙江省、河南省、河北省、上海市、遼寧省、四川省)が、輝かしい「1兆元クラブ」を形成した。2008年以降、同クラブは増員を続け、トップの広東省のGDPは昨年の時点で5兆元を上回った。2011年に広西チワン族自治区、江西省、天津市、山西省、吉林省、重慶市が1兆元のハードルを突破すると、中部地区のすべてが同クラブに入った。現在までに全国3分の2の地区が同クラブ入りを果たし、全国のGDPの93%を占めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月12日
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