中国証券会社、新事業の拡大が必要 KPMG報告書
世界4大会計事務所の一つであるKPMGインターナショナルは、26日発表した中国証券業年度調査報告書の中で、「監督管理規則の変化および限界利益の減少に直面し、中国大陸部の証券会社は商品およびサービスの種類を豊富化する」と指摘した。同報告書の内容は下記の通り。国際金融報が伝えた。
業界内の競合の激化に伴い、歩合給の比率が低下を続け、中国の伝統的な証券マネジメント業務の収入が減少を続ける。2011年の証券業界の営業利益は29%減の1363億元となり、純利益はさらに50%減の390億元となった。業界の収入全体の52%を占める、伝統的なマネジメント業務による収入は、取引量の減少と歩合給の価格競争により36%減となった。
中国の証券業、特にマネジメント業務には、製品・サービスの種類が少ないという現象が見られる。KPMG中国の廖潤邦パートナーは「中国が改革の深化を継続するに伴い、各資本市場が発展を加速する。市場により多くの革新的な金融商品が登場し、資本市場を深く掘り下げ、範囲が拡大される。持続可能な発展を実現するため、中国市場の証券マネジメント業務は、伝統的な取引実行方式から、総合的な金融サービスの方式にモデルチェンジする必要がある。これには、顧客に対する投資コンサルティング、および資産管理サービスなどの提供が含まれる。証券会社は強大な業務経営権限、多くの顧客を握っている」と語った。
中国資本市場は市場化と国際化を推進し、海外投資家への開放も加速する。これは中国証券会社の業績と発展方式に影響を与えるだろう。
KPMGが中国証券業の年度調査報告書を発表したのは6回目。同報告書は、中国大陸部の証券会社109社を対象に、調査を実施した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月28日