今後10年の貧富の差 経済学者の見方分かれる (2)
▽経済学者の3割以上 貧富の差は拡大する
今後10年間の貧富の差について、経済学者の間で見方は大きく分かれている。36%が今後10年で貧富の差は一層悪化すると答え、28%が貧富の差は改善され、オリーブ型の中産階層を形成すると答え、19%が貧富の差は現在の情況を保つと答えた。このほか約2割(17%)が「わからない」と答えた。4つの回答が均衡しており、この問題について、学者の間で見方が大きく分かれていることがわかる。
同研究所の李鋼研究院の説明によると、同研究所が発行する英文の経済学専門誌「チャイナエコノミスト」には、国内で最も権威のある経済学者のデータバンクが備わっている。今回の調査では同データバンクから無作為に経済学者1700人を抽出し、専門家たちのプラットフォームを通じてアンケート調査を行った。2週間で有効回答171を集め、このうち約27%は科学研究機関からの回答、残りのほとんどは大学からの回答だった。
「新京報」が今回の調査の戦略的パートナーとなり、アンケートの作成にかかわった。アンケート調査を土台として、一般の人を対象に同じ質問をする調査を展開し、これまでに5千を超える有効回答が集まった。一般対象の調査によると、貧富の差、改革のメリット、今後中国の「中国の夢」といった問題について、一般の人々と経済学者の意見は分かれ、知的エリートと一般の人々とでは当面の中国社会の問題について異なる関心や考え方を抱いていることがわかった。
今回の調査の詳しい分析報告は、今月15日に発行される「新京報」の定期刊行物の特別号「看2014」に掲載される。ぜひ参考にしてほしい。