クアルコムが出資 シャープ第3の株主に (3)
最新情報によると、ホンハイとシャープの提携が暗礁に乗り上げており、ホンハイはさらにディスプレイ事業を自力で推進することを検討しているという。両社の蜜月関係は、終わりを告げられた。クアルコムはこのほど順調にシャープへの出資を完了したが、これはホンハイとシャープの提携が完全に解消されたことを意味するものだろうか。家電業界専門家の趙慧智氏は、「ホンハイのシャープ出資は、液晶パネルの提携強化を目的としていた。一方でシャープの狙いは、資金面の危機緩和にすぎなかった。異なる目的により、両社の提携にはさまざまな壁が生まれた」と指摘した。
シャープとサムスンの複雑かつあいまいな関係も、これまで常に注目されてきた。シャープがホンハイと提携したのは、サムスン対抗の狙いがあったという見方もある。
シャープとレノボ・グループの液晶テレビ事業の提携もまた、今年1月に大々的に報じられた。さらに、シャープが南京のテレビ組立工場をレノボに売却するという情報が伝わった。各社との提携を模索するシャープの動きは、高橋興三新社長の「シャープの今後の道は、出来る限り多くの盟友と手を結び、新たなチャンスを求めることだ」という、当時の発言を裏付けている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月26日