フォーチュン・フォーラム なぜ中国で4回も? (3)
数多くの伝統的な多国籍企業に比べて、500社番付入りした中国企業はより急速に発展しているが、その多くは海外進出した後にやや減速し、真に多国籍企業といえるところはほとんどない。中国の企業には大きな志があるが、まだ行動が追いついておらず、ほとんどがグローバル市場でグローバル資源を配置したり吸収したりする力をもっていない。真に「強い企業」となるには、まだ相当の道のりを歩まなくてはならない。
14年の間に、中国とフォーチュン・グローバル・フォーラムはさまざなな「変化」を経験し、「変わらないこと」を経験してきた。これは両者が8年の時を経て、再び手を結ばなければならなくなった理由でもある。
世界500社番付の企業は、中国に最も早く進出した先駆者たちだ。500社は「現地化」を目指した10数年から20年の時を経て、中国で新たなルール、新たな選択に直面するようになった。一時期の急成長期を経て、一連の企業は調整の段階に入り、発展のペースを遅らせるようになり、一部は中国から静かに撤退していった。中国を含む新興市場の徐々に上昇する生産コストや最近のグローバル経済の変動により、500強の多くがグローバル戦略を見直すようになった。
それでもなお、中国は500社を引きつけ続ける。今回のフォーラムには招待を受けて600人が参加し、参加企業は約250社を数える。このうち約100社が500社番付入りした企業であり、これまでで最大の規模になるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月3日