フォーチュン・フォーラム なぜ中国で4回も? (2)
14年後の今回の成都では、フォーラムのテーマは「中国の新たな未来」だ。中国はすでに信じられないほどのペースで成長を遂げ、500社番付入りする企業は79社になり、うち3社は上位10社番付入りしている。中国企業はグローバル経済の拍動の中で突如一つの勢力として立ち現れ、500500社番付における位置づけに変化の様が最も如実に現れている。
大陸部でなぜ過去3回にわたり同フォーラムが開催されたのか、その説明は難しくない。最も顕著な特徴は、この3回のフォーラムのテーマには「中国」の文字が入っていたことだ。フォーラムのテーマに開催国の名前を冠し、「特別な注目をしていること」を表すのは、他国でのフォーラム開催時にはみられないことだ。長い間、「中国」の文字は500社の最高経営責任者(CEO)たちの心をとらえてきたし、これからもとらえ続けることが予想される。
過去14年間に、同フォーラムは中国が2回にわたる大規模な世界的経済危機を乗り越え、高度成長の黄金の10年間をひた走り、世界2位の経済体に躍進するのをまざまざと目にしてきた。フォーラムの焦点も中国の発展に伴って、沿海部から内陸部へ、東部から中部・西部へと移りつつある。
中国にとっていえば、同フォーラムはまたとない舞台チャンスだ。中国は世界の政治や経済の最前線に何度となく立ってはきたが、今なお世界からの理解を求めており、フォーラムを通じてより多くの理解を得ること、世界で最も成功した企業の経験から学ぶことを渇望している。