米国のあるサイトに、「Rehtom」という会社の求人広告が掲載された。そのポストは「最高執行責任者(COO)」。数十人の応募者がインターネットで面接を受けたといい、面接官に、「このポストの責任は大きく、1年365日、毎日24時間、時間制限はなく、休みもない。食事や寝る時間もないかもしれない」と告げられたという。さらに、ある応募者が、「法律違反では」と聞くと、「絶対に合法」との答えが返ってきた。募集要項にも、医学や財務の知識が必要で、高いコミュニケーション能力なども求められると書かれている。北京青年報が報じた。
最後に報酬に関して、面接官は「無給」と告げた。
それに対して、応募者が「狂ってる。そんな仕事誰もしない」と反発すると、面接官は、「やりがいはある。だから今も数億人がこの仕事をやっている」と答えた。そして、「誰ですか?」との質問に、面接官から返ってきた答えは、「母親」だった。
その答えを聞き、応募者皆が納得。感動で目を赤くした。
「Rehtom」という会社名は、母親を意味する英語の「mother」を逆さにした言葉だ。「『母親』が世界で最もたいへんな仕事」であることを伝えようと、同社がこの面接動画をネット上に投稿すると、ネットユーザーらが次々に転送。感動の涙を呼んだ。
自分の仕事に不満を抱いている人は多いが、その背後で、母親が静かに見守り、応援してくれている。それなのに、母親が「世界で最もたいへんな仕事」を、黙ってこなしてくれていることに気付いている人がどれほどいるだろうか。母親は文句を言うこともなく昼夜問わず働いてくれている。一緒に住んでいるにしても、離れて暮らしているにしても、母の日だった11日、母親に何かしてあげただろうか?少なくとも、「お母さん。大好き」と言ってあげただろうか?
母親がしれくれていることは数えきれない。それに対して、子供達が母親のためにしていることは、ほんの小さな事。それでも、母親はそれに感激し、いつまでも胸にしまっている。
母親のために、まだできていないこと、したいと思っていても、迷いが邪魔してできていないことが、必ずあるだろう。手作り料理を作ってあげる、一緒に旅行に行く、抱きしめてあげる、照れくさくてなかなか言えない言葉を言ってあげる……。迷わずに、母親になにかしてあげよう!(編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月13日