いよいよ春も本番、海外旅行のベストシーズンを迎えた。この1年、海外諸国は続々と、申請から発給までの時間短縮、申請料金の引き下げ、マルチビザ発給など、中国人向け査証(ビザ)の発給手続簡略化・要件緩和化政策を押し進めてきた。人民網観光チャンネルは、中国人のビザ申請の参考として、主要国家の具体的措置を以下の通りまとめた。人民網が伝えた。
1.フランス:短期滞在ビザの発給所要時間を48時間以内に
フランスのJacques Pellet駐中国大使は今月18日、「中仏国交樹立50周年記念に際し、同大使館領事部はビザ発給政策を変更する」と発表した。具体的措置は以下の通り。
○中国人向け短期滞在ビザの申請発給手続を簡略化し、申請から48時間以内に発給する。
○居住地による申請先領事館の制限を廃止する。申請者は、中国国内の任意のフランス領事館でビザの申請を行うことが可能となる。
○就労ビザ取得のための提出書類はこれまで、全てについて英語訳またはフランス語訳のものが必要だったが、今後は就労証明書のみとなる。
○フランスを頻繁に訪れる中国人観光客を対象に、有効期間1年から5年の短期数次査証(マルチビザ)を発給する。
2.イタリア:シェンゲン・ビザ取得歴のある申請者に5日以内にビザ発給
イタリア当局は、3月から、過去にシェンゲン・ビザを取得したことのある申請者に対し、申請から5日以内にビザを発給すると発表した。また、シェンゲン・ビザを初めて申請する人は、資格を持った旅行代理店を通じて申請可能で、ビザ取得のための面接は省略される。
3.米国:オンラインビザ申請予約サービス開始
在中国米国大使館は今月16日より、中国人を対象としたオンラインビザ申請予約サービスを開始した。申請者は、この新たなオンライン予約システムを利用して、面接の予約や手続の進行状況をチェックすることができる。また、コールセンターに電話をかけて予約や問い合わせを行うことも可能で、その際の手数料は不要。新システムでは、申請者は、中信銀行の国内支店約900店の希望する店舗において、発給済ビザが刻印・貼付されたパスポートを受領することができる。また、米国大使館・領事館は引き続き、必要資格を満たし、面談する必要のないビザ更新申請者に対し、非移民ビザの更新・発給業務を行う。