寧波で地表面の温度が70度超に 横になった高齢者がやけど
病院で生理食塩水の点滴を受ける患者 |
浙江省寧波市では気温が連日40度を超えており、全国一の高温を記録する日も少なくない。約60年前に気象観測が始まって以来の最高気温を記録した地域も出ている。6日、寧波の気象部門が観測した最高地表面温度は70.8度に達した。寧波市気象局のト(さんずいに余)小萍首席予報員は、一部の道路ではこの温度を大幅に上回る可能性があるとの見方を示す。中国新聞網が伝えた。
5日午後3時、寧波市にある230カ所あまりの気象観測所のうち、132カ所で気温が40度以上に達した。うち73カ所では41度以上、26カ所では42度以上となり、40度以上を観測したところが半数以上を占めた。余姚、慈渓、北崙の3カ所ではそれぞれ42.2度、40.7度、40.6度を観測し、いずれも気象観測が始まって以来の同地の最高気温となった。余姚の42.2度は、同日の全国最高気温だった。
地表面温度が上昇したことで、不幸な事件も発生している。7月31日、77歳の沈さんが熱中症で倒れた後、灼熱の地面の上で2時間あまり横になっていたところ、臀部にやけどを負ってしまった。同日夜に病院で診察を受けた結果、沈さんは臀部と両下肢の22%にやけどを負っており、今も危険な状態だという。
寧波大学医学院附属病院の陳志華・救急科主任は、「高温天気により、心血管、脳血管、腸管、呼吸器系の感染、アルコール中毒、原因不明の気絶などの患者が増加している。夏はもともとこうした症状が増える季節だが、今年は異常なまでの高温のため、患者が大幅に増加している」と指摘する。
ト小萍首席予報員は、「高温多湿の天気は今後も続き、短期的には緩和されないだろう。最高気温も軒並み39度以上に達する見通しだ。人工降雨の計画もあるが、しばらくは高温が続くため、人工降雨の作業条件が整わない」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年8月7日