ネット上のデマが深刻、汚職監視も低俗化 (4)
◆注目その二 汚職監視
・ネットによる通報、真偽が入り乱れる
中国社会科学院
一部のネットユーザーはネット上の言論の自由を濫用し、人々の注目を引き付けるために嘘の情報を流しており、事実と異なる通報をしている。真相を知らないネットユーザーにデマを拡散させ、高いアクセス数と転載数を稼ぐことで、ネットによる汚職監視は真偽が入り乱れ、無秩序化している。風紀管理およびその他の関連部門は、大量の労力と資源を費やし真偽を判断しなければならず、限りある汚職取り締まりの資源が浪費されている。
中国新メディア発展報告書:通報者保護メカニズムを構築し、実名制のネット汚職監視により、後顧の憂いを取り除くべきだ。また公開かつ透明な事件受理・調査・情報公開のシステムを構築し、スムーズな通報、透明性の高い調査、結果の公開を実現するべきだ。通報者に報復する犯罪行為を、徹底的に取り締まらなければならない。
・ネット汚職監視が低俗化
中国社会科学院
近年のネット汚職監視のケースを見ると、調査により事実であることが明らかになった事件と嘘のスクープを問わず、その多くは「愛人」、「援交」などの言葉と関連している。これは愛人がらみのスキャンダルの方が注目されやすいからだ。
中国新メディア発展報告書:一部の党員の中には確かに金銭を浪費し、堕落した生活を送るといった汚職現象が存在するが、これは主な内容の一つに過ぎない。汚職には他にも、自分のために法を曲げ権力を行使し、権力を金銭で売買するといった内容もある。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月26日