結婚できない男性、半数は「家・車なし」　中国

　中国の大手婚活サイト・世紀佳縁は13日、結婚適齢期を過ぎても独身の男性「剰男」の恋愛状況を調査・研究した結果を発表。回答者のうち49％が「マイホームも車も持っていない」と回答するなど、「剰男」が結婚できない理由は、収入が少ないことや学歴が低いことであることが明らかになった。また、広東省での調査では、70年代と80年代生まれの独身男性のうち33.4％が自分は「剰男である」と感じていた。同割合は、調査が実施された中国26省（自治区・直轄市）で、第2位の高さだった。南方日報が報じた。

　同報告によると、回答した独身男性のうち、31％が「自分は剰男」と認める一方、「自分は違う」との回答も49％あった。さらに、「よくわからない」が20％。「剰男」という言葉に対する見方では、55％が「剰男と言われても気にしない」と回答した。しかし、広東省では、30.3％が「剰男」という言葉に対してマイナスのイメージを持っていた。同比率は26省のうち最高。

　また、回答した男性のうち、28-39歳が最も多いグループで、うち「売れ残り感」が最も強いのは34歳の独身男性だった。一方、同サイトが昨年発表した、独身の女性を対象にした同様の調査では、29歳の独身女性の「売れ残り感」が最も強かった。

　通常、中国で「剰女」と呼ばれる独身女性の多くは、学歴が高く、収入も多く、さらに美人だ。そして、彼女達が結婚できない原因のほとんどは、男性に対する要求が高すぎることだ。そのため、「剰女」と比べて、収入の少ない「剰男」の比率は明らかに高い。

　同調査によると、月収が「2000元(約3万円)以下」の「剰男」の割合が最も高く30％。「ゼロ」と言う回答も16％あった。さらに、回答者のうち49％が「マイホームも車も持っていない」と回答した。

　一方、「剰女」と「剰男」の共通点は「焦っている」にもかかわらず、「行動を起こしていない」ことだ。同調査では、回答者の45％が「結婚相手探しを急いでいる」と回答。恋に憧れているにもかかわらず、独身の現状を打破するための行動は全く起こしていない。

　そのほか、回答者の65％が「自分はお宅」と認め、21％が「自分の心に秘める『女神』がいる」と回答した。うち、人気がある女優や歌手トップ3は、劉亦菲(リュー・イーフェイ)、林志玲(リン・チーリン)、范冰冰(ファン・ビンビン)。

　結婚できない原因に関して、回答者の56％が「社会における交流の機会が少なく、出会いがない」、52％が「女性との付き合い方が分からず、何度アタックしても失敗する」、48％が「自分の条件が悪く、恋愛する勇気がない」、39％が「仕事で成功を求め、忙しくすることで、感情面での必要を押し隠している」、31％が「恋愛で傷ついたことがある」と回答した。（編集KN）

　「人民網日本語版」2013年3月15日