日刊新聞「ニュージーランド・ヘラルド」は最近、「中国人に最も人気の同国最大の都市オークランド地域の住宅は、評価額41万6000ニュージーランドドル(約2800万円)を、はるかに超える金額で取引されており、中国人の不動産に対する購買意欲のすさまじさを再び思い知らされた」と報道。「現地政府の評価額67万ニュージーランドドル(約4530万円)の3DKの住宅もオークションで評価額より62%高い、108万6千ニュージーランドドル(約7430万円)で落札された」。そして「今年、ニュージーランドで取引が成立した不動産の半数がオークション取引というニュージーランド不動産機構の統計が示すように、より高い値段で不動産を売却するために、オークションという方法を選択する不動産オーナーが増加している。スリルさえ感じる不動産のオークション会場では、最終落札者が『中国人』というのをよく見かける。ニュージーランドの現地人は『家を買うのが難しくなった』と困惑している。今、オーナーと値段交渉を始めたかと思うと、中国人がやって来て、ほとんど交渉することなく購入を決断。多くの人がテレビ番組の中で『一夜のうちに現れた富豪が、もともと高い不動産価格をさらに高騰させ、ニュージーランド人がマイホームを購入する機会を奪ってしまった』と愚痴をこぼしている」。
一部では、「中国の不動産転がし屋がニュージーランドにやって来ているのではないか」という声も上がっている。現地の中国人コミュニティーの間でも、中国からはるばるやってくる富豪たちを歓迎しないムードが高まっており、中国語で番組を放送するラジオ局のリスナーは「ニュージーランドの住民ではない人の不動産購入を規制する政策を打ち出すよう政府に訴え、華人国会議員2人が華人の声を国会で伝えるよう」求めている。
不動産購入を制限する政策を打ち出すかに関して、ニュージーランド政府は今のところ、明確な態度を示していない。一方、ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は、オークランドや南部のクライストチャーチなど、人気となっている都市の不動産価格の変化に注目しており、今後移民の増加により、不動産高騰にさらに拍車がかかることを懸念している。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月28日
[1] [2]