枝葉を茂らせる中国とコスタリカの友情の樹
中国の習近平国家主席が6月初めにコスタリカを公式訪問する。今回の訪問は必ずや両国関係の全面的で踏み込んだ発展を力強く促し、両国関係を新たな歴史的高みへと後押しするだろう。両国は2007年6月1日に国交を樹立した。数日後には国交樹立6周年を迎える。(文:宋彦斌・駐コスタリカ大使)
150年余り前、中国人移民の第一陣が万里を超えてコスタリカのプンタレナス、リモン両地域に到着した。彼らは現地の人々とむつまじく付き合い、勤勉さと知恵によってコスタリカの経済・社会発展に卓越した貢献を果たし、最終的にはコスタリカの人々と一つに融け合い、この国の一部となった。
6年前、両国の指導者は長期的な政治的観点から外交関係の樹立という歴史的決定をした。それから6年間、両国関係は良好に発展してきた。
政治面では尊重し合い、支持し合い、政治的相互信頼を深め続けている。双方は様々な分野の二国間協力の促進について重要な共通認識にいたった。両国上層部の頻繁な相互訪問によって、両国関係は強化され続けている。
経済面では実り豊かな協力を繰り広げている。両国は貿易、投資など複数の二国間経済貿易協力協定を締結した。2011年には「中国--コスタリカ自由貿易協定(FTA)」が正式に発効。コスタリカの優れた商品多数が中国市場に進出し、相互貿易額は2011年の47億ドルから2012年には62億ドルへと30.5%の成長を見せた。すでにコスタリカにとって中国は世界第2の貿易パートナー、中国にとってコスタリカは中南米第9の貿易パートナーとなっている。経済技術協力も大きな成果を上げている。例えば中国はコスタリカの国家スタジアム建設を援助し、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)とコスタリカ国家電力会社は3Gネットワークの構築で協力している。中国はコスタリカにパトカー、スポーツ器具、パソコン、自転車なども提供した。これらはすでにコスタリカの無数の民衆に確かな恩恵をもたらし、両国民の友情の確かな証となっている。