中南米各界が習主席の訪問に注目 協力・ウィンウィンの推進を期待
習近平国家主席が5月31日から6月6日にかけてトリニダード・トバゴ、コスタリカ、メキシコを公式訪問する。中南米諸国のメディアと専門家は今回の訪問に連日のように強く注目。習主席の訪問には鍵を握る戦略的な意義にあるとの認識を示し、中国と中南米諸国の協力・ウィンウィンが一段と促されることを期待している。
トリニダード・トバゴの主要3紙は習主席の訪問に関する記事に多くの紙幅を割いている。うち一紙は「英語を公用語とするカリブ海地域の国への中国国家主席による初の訪問であり、中国とトリニダード・トバゴの関係の歴史において一里塚的な意義を持つ」との同国政府の声明を引用した。両国は「互恵発展の友好協力関係」を築き、政治、経済、文化など各分野で幅広く交流、協力してきた。同国のカルモナ大統領は声明で「トリニダード・トバゴでは中国文化の影響が深まり、多くの国民が中国の伝統文化に対する認識を深めている」と指摘した。
コスタリカ最大手紙は23日「中国政府にとって高まる中南米の重要性」との見出しの記事で「中国政府は習近平主席の2度目の外遊先が中南米と米国となることを発表した。これは中南米重視を強めているとのメッセージだ」と指摘した。
ジョージタウン大学のある教授は「中国は対外政策において2つの地域に特に注目している。中南米はその1つだ。中国は中南米について、豊富な自然資源があり、経済成長を続けており、潜在力に富む地域だと考えている」と指摘した。
中国の国家元首によるコスタリカ訪問は、2007年の国交樹立以来2人目となる。国交樹立以来両国は様々な経済協力を展開し、自由貿易協定(FTA)も締結した。