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李克強副総理:改革の最大の配当によって無数の人民に利益を

李克強副総理は5日、国務院医薬衛生体制改革深化指導チームの第12回全体会議を主宰した。

 李克強副総理(中共中央政治局常務委員)は5日、自らがトップを務める国務院医薬衛生体制改革深化指導チームの第12回全体会議を主宰した。

 李副総理は「わが国にとって医薬衛生体制改革は民生と発展の双方に関わる社会分野の重大な改革だ。人民の健康に直接関係すると同時に、住民消費にも結びつく。多くの国は内需拡大、構造調整、モデル転換の推進のいずれにおいても医薬衛生体制改革を重要な取っ掛かりとしている。3年余りの努力を経て、医薬衛生体制改革は期待を上回る段階的な著しい成果を上げた。だが予測困難な問題と困難にも直面し、真剣に経験を総括し、たゆまず探求する必要がある」と指摘。

 また「医薬衛生体制改革の実行によって、われわれは多くの理念と啓示を得た。これは経済・社会分野その他の改革にとって重要な参考となるものだ」として、次の3点を挙げた。

 (1)改革は最大の配当であり、無数の人民に利益をもたらすことが目的だ。改革は必然的に固有の利益構造に触れ、所期利益と増分利益を重点的に調整するものだが、最終的には人民に真の利益を得させなければならない。中国の最大の格差は都市・農村間格差と地域間格差だ。医薬衛生体制改革はこの2大格差を前に、基本を守ることから始め、基層を強化することから着手し、農村部と中・西部を重視したことで、無数の大衆の支持を得た。

 (2)改革による配当を得るには体制の革新と制度の確立を拠り所としなければならない。発展の潜在力をよく発揮し、財政投入を増やす必要があるが、体制・制度革新の方策を練ることがより重要だ。医薬衛生体制改革においては運営・管理・人事・分配面の制度革新によって、「薬の処方で医療機関の経営を支える」状況を打破し、利益構造を合理的に調整して、人民大衆が実益を得て、医療関係者が鼓舞され、医療機関に活力が与えられる制度を形成しなければならない。

 (3)改革は漸進的に積み重ねられるものであり、一挙に達成することは不可能だが、二の足を踏み、問題を避けて進んでもならない。改革は容易なものから着手する必要があるが、難関に取り組む勇気も必要だ。13億人の人口を擁する大国で医薬衛生体制改革を推し進めるには、統合的に計画を立て、段階的に進め、改革の直面する問題を一歩一歩解決し、時機を逸せずに重点を突破して大局を先導しなければならない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年1月7日

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