日本の学者が石原氏の「自己クーデター」への警戒を呼びかける (2)
小林教授は「ドイツはナチズムを反省するため、憲法を守り、憲法への忠誠を保つ義務が政治家を含む全国民にあると憲法に明確に規定した。近年、欧州で極右政党が次第に台頭している。戦後の日本において、こうした反民主主義的政党が国会に登場したことはなかった。だが極右政客の石原氏をトップとする日本維新の会の人気は高い。これは戦後初めて極右的主張を持つ党首が国会に登場することを意味する」と指摘した。
石原氏は2001年5月に雑誌で「できるのなら、本当にヒトラーになりたい!」と表明した。小林教授は「石原氏の発言は単なる言い間違いや気紛れでは絶対にない。石原氏は『新・堕落論--我欲と天罰』(2011年)で、5・15クーデターの首謀者の1人、三上卓海軍中尉の『昭和維新の歌』を挙げて、自分の心境そのものだと述べているからだ。石原氏が日本ファシズムを推進した重要な人物と心情的に共鳴しているという点は軽視してはならない。『国家再生』のための『憲法破棄』という石原氏のスローガンがもし実現すれば、『昭和維新』のようなファシズム的クーデターが繰り返される可能性が高い」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年12月4日