新指導部が両会後に各地を相次いで視察 (2)
経済の構造転換と高度化、都市化、エコ文明建設、少数民族と民族地区の発展、貧困からの脱却と富裕化、農村の義務教育、鉄道改革。こうして見ると、テーマが様々で、重点が際立っているという今回の視察の全般的特徴に難なく気づく。
「今回の視察は中国経済・社会の発展が現在直面する根本的な問題をしっかりと捉えており、こうした問題の一層の解決のために必要な準備をする狙いがある」と戴氏は指摘する。
新指導部の今回の視察で最も重要なのが経済であることに記者は気づいた。全国最大の経済特区である海南省で習主席は経済発展方式転換の状況を視察した。李総理は経済規模が最大の江蘇省と上海市での視察を踏まえ、座談会を2回開いて「勇気と知恵をもって中国経済のアップグレード版を築かなければならない」と強調した。張副総理は北京市、山西省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区を視察した際、経済動向を重点的に分析し、持続的で健全な経済発展を促進するための大計について話し合った。
「今回の視察は経済発展方式の転換、産業構造の調整、科学技術革新といった経済・社会発展の直面する重大な問題に集中する一方で、庶民の生活や苦楽に関わる民生問題にも着眼している」と戴氏は指摘する。
経済の発展していない貴州省に、わずか20日余りの間に2人の指導者が訪れた。同省視察で兪全国政協主席は少数民族と民族地区の発展の加速に重点を置き、劉副総理は農村の義務教育と新型農村協力医療などの問題に注目した。
東部・中部・西部について統合的に計画を立て、南部と北部の協調を図り、共同富裕化を図ることが、新指導部の今回の視察の核心だ。これは視察先の選択だけでなく、視察の過程に一層現れている。
「中・西部は重要な地位にあり、大きな潜在力を備えている。国はこれまで同様に山西省や新疆維吾爾(ウイグル)自治区など中・西部地域の発展を支持していく」。張副総理は地域発展の全体戦略を踏み込んで実施しなければならないと指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月12日