談話を発表する唐家璇会長。 中国日本友好協会の唐家璇会長は11日、北京で元環境大臣、福岡県日中友好協会の松本龍会長率いる九州日中友好交流訪中団を歓迎するレセプションに出席し、「信念を持ち続けて困難に立ち向かい、積極的な行動で、共に難しい時期を乗り越える」をテーマとする談話を発表した。人民網が伝えた。
唐会長は九州地区の日中友好団体が長年にわたり、中日関係において多大な貢献を果たしてきたことを称賛。特に昨年9月、福岡県日中友好協会は九州の22の民間友好団体を福岡に集結させ、両国関係を如何に改善するかを議論し、「九州日中友好宣言」を発表した。これは、両国の国民が手を取り合って努力し、平和で美しい未来を創ることを呼びかけたもので、積極的な反響を引き起こした。
中日関係について、唐会長は、「現在両国の政治関係は非常に厳しい情勢に陥っており、多くの人々を憂慮させている。この状況は中国が望んだものではなく、日本政府の間違った政策と言動によって引き起こされたものだ。中日国交正常化以降の約40年間、両国は友好・協力関係を主流としてきたが、日本の国内で常に不穏な動き、あるいは友好・協力関係に逆らう動きが存在することを認識しなければならない。これらの動きは一旦勢力を持てば、すぐに騒ぎを引き起こし、両国関係の政治的基礎にダメージを与え、友好・協力の大局を妨害する。これらの行為はある種の危険思想の傾向を曝け出しているため、両国の中日友好関係者や有識者が高く注目・警戒するべきだ」と語った。
唐会長はさらに、「中日両国は一衣帯水の関係で、交流の歴史も古く、文化も似通っており、経済的にも深く結びついている隣国同士であり、現在世界2位、3位の経済大国だ。平和・発展の道を歩むのは当然であり、より一層の戦略的な互恵関係を推進し、両国の国民に幸せをもたらし、アジアの安定的な繁栄を促進するべきだ。民間友好は中日友好関係の伝統的かつ特徴的な強みだ。現時点の情勢下では、我々は日中友好団体や日本各界の有識者と手を取り合い、信念を持ち続けて困難に立ち向かい、積極的な行動で共に難しい時期を乗り越えることを願っており、民間の力と知恵を十分に引き出して中日関係の改善・発展のために努力を惜しまないつもりだ」と強調した。
訪中団の松本龍団長はあいさつの中で、「両国の友好協会の5、60年にわたる友好・協力関係の中で、双方の友好関係者は信念と大きな勇気を持ち続けることで、多くの問題を克服し、両国関係を絶えず発展へと推進してきた。現在、日中の政治関係は厳しい局面を迎えているが、両国民は積極的に地方や経済、青少年の交流を展開し、両国関係の改善と発展を推進するべきだ。歴史問題において、日本側は過去に「河野談話」や「村山談話」、「宮沢談話」を発表してきたが、双方は歴史を鑑として、未来志向の精神で両国関係を発展させ、日中の友好の力を絶えず成長させ、アジアと世界の平和と安定を守るために積極的な貢献をしていかなければならない」と述べた。
訪中団はレセプションで、「第1回九州日中友好交流訪中団声明」を発表し、中日の4つの政治文書の各原則を遵守することや両国政府が出来るだけ早く枠組みの協議・対話を始め、矛盾や意見の相違を適切に処理し、両国の民間友好の交流を推進し、平和を永続させることを願っている、と表明した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年4月11日
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