中国留学13年、中央美術学院卒業後、中国芸術研究院中国画学科の博士号を取った日本人女流画家安藤美香さんは、3月4日-9日、長野県松本市美術館で、水墨画の個人展を開いた。北京留学中に描いた作品を中心に、約70点が展示されている。
作品は中国水墨画の特徴であるダイナミックな筆遣いや空白を生かして、桜や、金魚、鳥などを表現している。そのうち、雲南省で描いた約20点は、植物を墨や赤い顔料で表した新作だ。その新鮮な色のコントラストは注目を集めている。
安藤さんは、故郷の長野県で教室を開く予定で、「日本に中国水墨画を発信するスタート地点。水墨画の表現の幅広さを伝えたい」と、説明している。このほか、2009年に開かれた中日韓首脳会談を記念して、日本代表として中国や韓国の女性画家と水墨画を共同制作した経験を生かして、日中芸術家交流展をはじめ、中国、韓国との友好交流でも活躍している。
「中国国際放送局」より 2014年3月6日