山あり谷ありの中日関係 今後は上り調子へ (2)
中日友好活動家・西園寺一晃氏を独占インタビュー (1)歴史から見て、中日両国が闘えばアジア全体が衰退し、両国が和すればアジア全体が繁栄する(2)北京に住んでいる間、毎日学校に通うため多くの人に接する。そうすれば中国のさまざまな面が見えてくるだろう。中国には遅れている部分もあれば、良いところもある。また不足しているところもある。もし中国の遅れている部分や不足している部分を見たり、気付いたりした場合は、正直に私に言ってほしい。良いことしか言わない友人は好きではない。我々が求めているのは、友好的な立場から誤りや欠点を的確に指摘してくれる友人だ(3)君はまだ若い。ぜひ多くの中国の友人を作るべきだ。そうした友人たちは将来必ず君の人生の貴重な財産になるはずだ-----。
釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題をめぐり対立する中日関係の現状について、西園寺氏は「両国関係の発展は山あり谷ありで、今までも多くの紆余曲折(うよきょくせつ)を経てきたが、今年は国交正常化40周年という記念すべき年にこうした問題が起こり、非常に残念」と指摘。自身が院長を務める日本工学学院大学孔子学院への影響について触れ、「2008年の設立当初はわずか20人だった学生がこの約5年間で240人にまで増えていたが、今回の問題で190人に減少し、13%の学生が流出した」と説明した。一方、今後の見通しについては「両国は断ち切ることのできない関係で、互いを必要としている」 とし、「一時的なものだと考えている」と前向きな見方を示した。