映画「怪盗グルーのミニオン危機一発」 |
中国のお正月映画が現在、伸び悩んでいる。馮小剛(フォン・シャオガン)監督の新作「私人訂制(パーソナル・テーラー)」や成龍(ジャッキー・チェン)主演の「ポリス・ストーリー」シリーズ最新作「警察故事2013」が昨年年末に封切られ、幸先のよいスタートを切ったものの、元旦を境に興行収入は急降下。中国全土の興行収入は今月6日から9日、1日当たり3000万元(約5億1千万円)ほどにとどまった。そんな中、米国の3Dコンピュータアニメーション・コメディ映画「怪盗グルーのミニオン危機一発(Despicable Me 2)」が10日に封切られ、「救世主」となっている。12日までの3日で興行収入が9388万元(約16億円)に達したのだ。京華時報が報じた。
米国(2013年7月3日公開)と比べ、中国では約半年遅れの公開となった「怪盗グルーのミニオン危機一発」。前作「怪盗グルーの月泥棒 3D」(10年)は、中国では公開されなかったにもかかわらず、今回は中国の映画市場を支えるほどの大人気となり、黄色い不思議なキャラクターが話題となっている。11日と12日の週末には、上映率が3割以下であったにもかかわらず、興行収入は全体の半分を占め、1週間の興行成績でトップに立っている。
同作品は現在の時点で、世界での興行収入が9億2千万ドル(約920億円)を超え、2013年度映画世界興行成績トップ10では2位、アニメ映画では1位になっている。今後、中国での興行収入が4億8千万元(約82億円)を超えれば、世界での興行収入が10億ドル(約1000億円)の大台を超えることになる。
今週の半ばから、中国の各学校は冬休みに入るため、学生が映画市場の「主力」となる。中国の超人気アニメ「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン)」の劇場版「Meet The Pegasus (2014)」(原題:喜羊羊与灰太狼之飛馬奇遇記)が16日に、中国の人気アニメ「熊出没」の3D劇場版「Boonie Bears: To the Rescue!(原題:熊出没之奪宝熊兵)」が21日に、それぞれ封切られる。今後は同2作品が興行収入を伸ばすと見られるため、「怪盗グルーのミニオン危機一発」は苦戦も予想される。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年1月14日