カンフー映画「一代宗師」がアカデミー賞の香港代表作品に
香港電影制片家(映画プロデューサー)協会は23日、香港映画界の巨匠・王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の「一代宗師(グランド・マスター)」(2013年1月10日香港公開)が、2014年3月に米国で行われる第86回アカデミー賞最優秀外国語映画部門の香港代表作品に選出されたことを発表した。王監督の作品がアカデミー賞の代表に選ばれるのはこれが初めて。京華時報が報じた。
同協会の洪祖星・主席は、「今年は香港映画の中で際立っている作品が数多かったが、最終的に『一代宗師』が最多得票となり、アカデミー賞の香港代表作品に選ばれた。当協会は、同作品がノミネート5作品に入り、香港の映画界のために栄光を勝ち取ってくれることを期待している」と述べた。
「一代宗師」は8月30日に全米でも封切られ、公開最初の週末の興業収入が約300万ドル(約3億円)と、香港・アメリカ合作によるカンフー・アクション映画「霍元甲(SPIRIT)」(2006年)が作った、米国で公開された中国映画の過去最高記録を塗り替えた。また、先週末の時点で、台湾の李安(アン・リー)監督の映画「色・戒(ラスト、コーション)」(2007年)の興行収入を超え、米国で公開された中国語映画の総興行収入10傑入りを果たすなど、大人気となっている。
今年、全米で話題をさらっている「一代宗師」の美しい映像やアクションシーンに、デイリーニューズ (ニューヨーク)が「卓越した視覚効果は、見る人を虜にする」と評価すれば、「 ニューヨーク・タイムズ」は、「作品の中でどれほどの歴史が取り上げられているかにかかわらず、作品そのものに説得力や独特の風格があり、傑作となっている」とするなど、多くの米国メディアや映画評論家が絶賛している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年9月24日