中国初の国産電界放出型透過電子顕微鏡が発表

人民網日本語版 2024年01月22日14:30

中国初の国産電界放出型透過電子顕微鏡が20日、広東省広州市で正式に発表された。透過電子顕微鏡は物質の超微細構造を観測する強力な道具で、その識別能力は原子レベルに達する。今回の発表は中国の透過電子顕微鏡の長期間にわたりすべて輸入に依存する構造を改め、中国の材料科学、生命科学、半導体産業などの先端科学及び工業分野の質の高い発展に力強いサポートを提供している。中央テレビニュースが伝えた。

透過電子顕微鏡は超微細構造観測の強力な道具

透過電子顕微鏡は超微細構造観測の強力な道具

透過電子顕微鏡は極めて高い業界の独占性と技術的ハードルを有する。現在の世界市場シェアは主に米国と日本の企業が占めている。これまで中国の透過電子顕微鏡はすべて輸入に依存しており、国産化されていなかった。

透過電子顕微鏡は超微細構造観測の強力な道具

広東省生物島実験室

今回発表された中国初の電界放出型透過電子顕微鏡は中国科学院と生物島実験室の協力の成果であり、中国の科学研究チームが独自に研究開発・設計し、透過電子顕微鏡に用いられる電界放出電子ガン、高圧電源、電子検知カメラなどのコア技術を持つとともに、透過電子顕微鏡の完成品を量産化する能力を持つ。

電界放出型透過電子顕微鏡は材料科学、生命科学、半導体産業などの分野に応用できる。中国の2022年の透過電子顕微鏡の輸入量は約300台、輸入総額は30億元(1元は約20. 6円)以上で、2022-28年の複合年間成長率は5.8%を超える見込みだ。初の国産化は、中国が海外の透過電子顕微鏡技術分野の独占を打破し、国産化水準を大幅に高めたことを示しており、先端テクノロジー及び工業分野の質の高い発展をさらに推進することになった。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月22日

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