中国の科学者、超薄型高エネルギー効率光学結晶を開発

人民網日本語版 2023年12月19日13:46

光学結晶は周波数変換、パラメトリック増幅、信号調節などの機能を持ち、レーザー技術の「心臓」だ。北京大学のチームは長年の研究開発を経て、新たな光学結晶理論を打ち出すとともに、軽元素材料である窒化ホウ素を用いて初めて超薄型で高エネルギー効率の光学結晶「TBN」を作成し、次世代レーザー技術の理論及び材料の基礎を固めた。同成果はこのほど、物理学の権威ある学術誌「フィジカル・レヴュー・レターズ」に掲載された。新華社が伝えた。

ピンセットで石英ガラスをつまむ研究者。上にある筋状の物質がTBN。撮影・魏夢佳

ピンセットで石英ガラスをつまむ研究者。上にある筋状の物質がTBN。撮影・魏夢佳

中国科学院院士で、北京大学物理学院教授の王恩哥氏は取材に対し、「この成果は中国の光学結晶理論の面における独創的なブレイクスルーであり、軽元素二次元薄膜材料により光学結晶を作成する新たな分野を切り開いただけでなく、作成されたTBNの厚さはマイクロメートル級。これは現在知られている世界で最も薄い光学結晶で、そのエネルギー効率は同じ厚さの従来的な結晶の100−1万倍に上がった」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年12月19日

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