「北向資金」(香港市場を通じてA株に流れ込む香港特区の資金および海外の資金を指す)は多くの投資家から中国A株市場における資金のバロメーターと呼ばれている。金融情報サービスの上海万得信息技術股份有限公司(Wind)がまとめたデータ統計によると、今年7月26日の取引終了時点で、今年に入って「北向資金」の純購入額は累計で2008億3900万元(1元は約19.4円)に達し、前年同期の534億5400万元をはるかに上回り、前年同期比成長率は276%に達した。そのうち7月25日の「北向資金」の純購入額は189億8300万元で、今年の最高を更新した。
月ごとに見ると、「北向資金」の流入ペースには起伏があった。うち1月に純購入額が1400億元を超えた後、購入ペースが徐々に鈍化し、4月と5月は小幅の純売却となり、6月は購入傾向が復活し、7月以降は再び大規模な買い増しが出現した。
「北向資金」は外資系機関がA株市場に参入する際の重要なルートとして、7月以降の大幅な買い増しは、中国経済の長期的好転というファンダメンタルズに対する外資系機関の総合的な判断に変化がないことを示している。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年7月28日