広西壮(チワン)族自治区融水元宝山国家級自然保護区でこのほど、森林保護員が中国で近危急種に指定されている植物「ギンリョウソウモドキ」を初めて確認した。中央テレビニュースが報じた。
森林保護員によると、今年4月末から、元宝山の青雲峰にある標高約1800メートルの森林4ヶ所で、高さ約10センチのギンリョウソウモドキ140株以上が続々と発見された。元宝山国家級自然保護区・管理センターの関係責任者によると、ギンリョウソウモドキは葉緑素を持っていないため光合成ができず、地中の菌から栄養を取り込む腐生植物だ。
ツツジ科シャクジョウソウ属のギンリョウソウモドキは、生育環境に対する要求が極めて高く、人気がなく、日光がほとんど当たらず、生態環境が非常に優れ、落ち葉がたくさん積もっている山奥の林にしか生育しない。太陽の光がなくても発芽して花を咲かせ、種ができるため、ギンリョウソウモドキは「幽霊草」や「夢蘭花」、「冥界の花」などとも呼ばれ、「中国生物多様性レッドリスト——高等植物巻」に登録されている中国の近危急種となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年5月16日