习专栏

樹齢1千年のライチは500グラム5万6000円以上 樹齢別販売が新たなスタイルに

人民網日本語版 2023年04月25日15:51

茂名ライチ。

茂名ライチ

樹齢ごとに販売されているライチというのを聞いたことがあるだろうか?早熟ライチの収穫まであと十数日となっている広東省茂名市管轄下の高州市根子鎮の柏橋古ライチ貢園では、ライチの樹齢ごとの予約価格が表示された看板が立っている。例えば、樹齢50-99年のライチの場合、500グラム当たり99元(1元は約19.4円)であるのに対して、1000年以上となると、なんと500グラム当たり2888元となっている。広州日報が報じた。

ライチを樹齢別で販売するというアイデアは、茂名市のライチ産業が木ごとにライチを予約販売するという新しい措置を講じた数年前から採用された。近年、同市では樹齢100年以上のライチの木1万9400本の調査と登録を完了し、林業当局が鑑定したうえで、全ての木にその「身分証明書」となるQRコードが設置された。スマホでそれをスキャンすると、その樹齢や管理者をチェックできるようになっている。樹齢の長い木は、実の中の種がやや大きいものの、味はよりすっきりとした甘みと食感になるため、客をもてなす際などに重宝されており、中国各地でますます人気が高まっている。また近年、他の地域からやって来る仕入れ業者は、客をもてなす際の果物として販売するため、一部の樹齢の長いライチの実を指定して予約するようになっている。

  樹齢約800年のライチの木。

樹齢約800年のライチの木

茂名市のライチは今、「生産地からの買い取り」スタイルから、「限定したエリアごと、1株ごと、1粒ごとの買い取り」スタイルへと変化している。間もなくその収穫が始まる樹齢ごとの販売スタイルという試みは、新たな販売スタイルとなる可能性がある。新たなマーケティング戦略が功を奏し、茂名市のライチは収穫期を迎える前に、予約が殺到しており、販売量は大幅に増加しそうだ。柏橋古ライチ貢園の経営・管理責任者によると、同ライチ園では3700株以上の木が栽培されており、生産量は年間十数トンに達し、毎年、あっという間に売り切れるという。

茂名市は世界最大のライチ生産拠点で、ライチ栽培は1千年の歴史を誇っている。同市のライチ栽培面積は約9万2666ヘクタールで、生産量は年間50万トン以上。広東省の50%、中国全土の25%、世界の20%を占めている。同市政府の大々的な取り組みの下、近年、同市のライチのポテンシャルが大々的に発掘され、産業チェーン全体の年売上高は100億元を超えている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年4月25日

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