「中国はこのほど、関連データを発表し、2023年1-2月の経済情勢に関して報告した。」
▷消費市場の運営状況
1-2月には、中国の社会消費財小売総額は同3.5%増の7兆7067億元に上った。一方で、22年12月は同1.8%減少し、同年10月以降3ヶ月続けた減少傾向が、増加傾向に転じた。
▷対外貿易の状況
1-2月には、中国の物品貿易輸出入総額が前年同期比0.8%微減の6兆1800億元になった。そのうち輸出は同0.9%増の3兆5千億元で、同期の過去最高を更新した。輸入は同2.9%減の2兆6800億元、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8103億2千万元の黒字で、黒字額は同16.2%拡大した。
▷外資導入の状況
1-2月には、中国全土の実行ベース外資導入額が前年同期比6.1%増の2684億4千万元となり、米ドル換算では同1%増の397億1千万ドルだった。
産業別に見ると、同期のサービス業の実行ベース外資導入額は同10.1%増だった。ハイテク産業は同32%増だった。そのうちハイテク製造業は同68.9%増、ハイテクサービス業は同23.3%増だった。
投資元国・地域を見ると、1-2月には「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国からの投資が前年同期比11%増、ASEANからの投資が同11.8%増となった(自由貿易港を経由した投資データを含む)。
▷対外投資の状況
1-2月には、中国の対外投資が急速に増加し、金融分野を除く対外直接投資は前年同期比35.7%増の1360億4千万元に達した。そのうちリース・ビジネスサービス業への投資は同22.3%増の47億2千万ドル、卸売・小売業への投資は同17.2%増の40億9千万ドルとなり、製造業・建設業への投資も増加傾向を示した。同時に、中国企業の「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国への金融分野を除く対外直接投資が同27.8%増の40億4千万ドルとなり、同期の対外直接投資総額の20.2%を占めた。
▷関連データ
・2月のCPI
2月、中国の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で1%上昇し、増加幅は前月より1.1ポイント低下した。前月比では、1月の0.8%増から0.5%減となった。
・2月のPPI
2月の生産者物価指数(PPI)は、工業企業の生産回復につれ、市場の需要がやや改善し、前月比は1月の0.4%減から横ばいに転じた。昨年同期の基数が高かったことの影響を受け、前年同期比は1.4%減となり、減少幅は前月より0.6ポイント拡大した。
・2月の製造業PMI
2月には、中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比2.5ポイント(p)増の52.6%となり、好不調の分岐点である50%を上回り、製造業の景気水準が拡大し続けていることを示した。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2023年3月28日