青海省果洛蔵(ゴロク・チベット)族自治州の先天性心疾患の児童17人が19日午後、保護者と共に列車で北京西駅に到着した。17人は今後、北京にある4ヶ所の病院で無料で手術と治療を受けることになっている。中国新聞社が報じた。
児童17人を駅で迎える人々(写真提供・「同心·共鋳中国心」組織委員会)。
今回北京で治療を受ける児童は最年長が14歳、最年少が4歳となっており、そのうち15人が蔵族。17人は今後、北京安貞病院、北京華信病院、解放軍総病院、北京大学第三病院で治療を受けることになっている。交通費や入院・手術費、保護者の食事・宿舎といった費用は、全て北京同心共鋳公益基金会が負担している。
「同心·共鋳中国心」組織委員会の金大鵬・執行主席は、「この活動が始まって15年目。西蔵自治区や四川省、雲南省、甘粛省、青海省の蔵族が住む県で展開されている。今回、児童に北京で治療を受けてもらうのは、1日でも早く元気な心臓を手に入れてもらいたいから」と説明する。
北京に来るのは初めてという12歳の女の子・忠尕措さんは、「手術が終わったら、天安門を見てみたい」と少し恥ずかしそうに話した。付き添いとして一緒に来た彼女の父親・次巴羅桑次成さんは取材に対して、通訳を通じて、「娘が北京で無料で治療を受けることができて、とても感謝している」と話した。
19日に先天性心疾患の児童17人が北京に到着したほか、翌日には同自治州の口唇口蓋裂を患う児童7人も北京に到着し、中国医学科学院整形外科病院で無料で治療を受けることになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月21日