台北市動物園の今月26日の発表によると、中国大陸部から台湾地区に寄贈されたパンダの「団団(トゥアントゥアン)」が2回目の磁気共鳴イメージング(MRI)検査を受け、病変のある箇所が目に見えて拡大していることが分かった。悪性脳腫瘍である可能性がかなり大きくなったものの、侵襲的病理検査はまだ行っておらず、診断確定には至っていない。
パンダの「団団」。
「団団」は8月にてんかん発作と見られる異変が生じ、10月16日から後ろ足に力が入らなくなったほか、食欲が低下し、寝転んだり、俯いたりしたままエサを食べるようになった。また、寝ている時間も長くなっている。関係スタッフの観察によると、「団団」が食べる量や排便の量、活動量は目に見えて減り、以前と比べて半分以下の時もあるという。
専門家は、「団団」の病状が急速に悪化していると判断し、麻酔や侵襲的検査は行わずに、緩和ケアを行うことにした。毎日、薬を使って症状を緩和させたり、点滴を通して水分を補給したり、エサの栄養価を高めたりしているという。
2008年12月、中国大陸部から寄贈されたパンダの「団団」と「圓圓(ユエンユエン)」は台湾地区へ渡ると、たちまち人気を集めて、台北市動物園の「アイドル」となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年10月27日