パンダの「四海(スーハイ)」と「京京(ジンジン)」を乗せた車両が18日午後、四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地からゆっくりと出発した。このパンダ2頭は、専用機でカタールに向かうことになっている。これは中国とカタールのパンダ保護研究協力の一環で、中国と中東諸国が展開する初のパンダをめぐる協力となる。新華社が報じた。
雌の「四海」は2019年7月26日に中国ジャイアントパンダ保護研究センター臥竜神樹坪基地で生まれ、雄の「京京」は2018年9月19日に臥竜神樹坪基地で生まれた後、雅安基地で暮らしていた。
「四海」と「京京」が新たな生活にスムーズに移行できるよう、中国とカタールは周到な準備を行ってきた。約1ヶ月前、中国ジャイアントパンダ保護研究センターは2頭を隔離して検疫と健康診断を行い、健康状態が良好であることを確認した。また、中国は専門家を何度もカタールに派遣して、飼育施設で指導や実地評価を行ってきたほか、カタール側がパンダ飼育管理専門チームを立ち上げるようサポートし、パンダの主食である竹が確実に供給されるよう確保している。
またパンダが新しい環境に馴染むことができるのをサポートするために、中国ジャイアントパンダ保護研究センターは今回、経験豊富な飼育員や獣医が同行するよう手配した。
パンダ保護研究をめぐる国際協力をさらに促進し、中国とカタールの絶滅危惧種や生物多様性の保全を推し進めるべく、両国は2020年5月、ジャイアントパンダ保護研究の分野で協力することで合意した。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年10月19日