引き渡しされる「烏東徳号」(画像提供は取材先)
中国初の「輸送+吊上げ」一体化深海・遠洋洋上風力発電施工船「烏東徳号」が6月29日、江蘇省南通市で引き渡しされた。人民網が伝えた。
烏東徳号は三峡集団が筆頭になり、招商局集団、中船集団、中国交建と共同で建造。全長は182メートル、幅は46メートル、型深さは15メートル、作業状態の排水量は8万トン。積載能力は3万トン級の甲板輸送船に相当。最大吊上げ荷重は3000トンに達し、設備容量10MW以上の洋上風力発電機の複数形式の基礎的施工能力を持つ。
烏東徳号は毎回の洋上作業で4セット・2000トンの風力発電機基礎を積載できる。1隻で港湾での積み込み、海上輸送、吊上げ、杭打ちなどの主な作業内容を行える。従来の「施工船+輸送船」における海が荒れる場合の連携作業が困難だった難題を効果的に解決できる。同船は7月より広東省や福建省などの海域に向かい作業を開始する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月1日