中国海工企業中集来福士海洋工程有限公司が22日に明らかにしたところによると、同社が建造するRORO船シリーズ2隻目となる世界最大のデュアルフューエルアイスクラスRORO船が同日、山東省煙台市で引き渡しされた。中国新聞社が伝えた。
同船の全長は241.7メートル、幅は35.2メートル、車道は5800メートル、航行速度は20ノット。2基の685立方メートルC型LNGタンクと、高効率のLNGタンクデュアルフューエル推進システムを搭載。航行中の炭素酸化物や窒素酸化物などの有害物質の排出を大幅に削減し、より環境に優しくより柔軟性を高めている。
特筆すべきなのは、同船は氷の厚さが1メートルを超える過酷な海域でも正常に航行できることだ。引き渡しされた後は欧州の海域で運用される。
同シリーズ1隻目の「RORO1号」が今年5月に引き渡しされた。その後、中国と韓国で大型建設機械とコンテナを積載してから、欧州に向かった。同じく22日に引き渡しされた「RORO2号」も付近の海域で貨物を積載してから欧州に向かう。
ROROシリーズは同社がスウェーデンの海運企業向けに建造し、欧州航路の新勢力になると同時に中国海洋プロジェクト企業の先端RORO船国際主流市場における発展の基礎を固めるものとなる。
業界関係者によると、世界のRORO船業界は2020年の新型コロナウイルス感染症の流行後、「先冷後熱」という発展の過程を経た。感染状況の常態化に伴い、自動車の海運需要が拡大し、多くの新型船舶が次々と進水し、業界に新しいチャンスをもたらしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年6月23日