中国国家衛生健康委員会は5月30日に開いた記者会見で、2012年に中国共産党第18回全国代表大会が開催されて以降の女性・幼児の健康に関する事業の進展と成果について説明した。同委員会の婦幼司の宋莉司長は、「2021年、中国の妊産婦死亡率は、0.0161%(10万人に対して16.1人)、乳児死亡率は5.0‰(出生1000人当たり5人)、5歳未満の児童の死亡率は7.1‰(出生1000人当たり7.1人)にまで下がり、女性や幼児の健康水準を示す重要な指標がこれまでで最も低い水準になった」と説明した。
国家衛生健康委員会・婦幼司の宋莉司長
中国の女性・幼児の健康水準を示す重要な指標が世界の中・高所得国の中でもトップクラスの水準に
宋司長によると、女性・幼児の健康水準を示す重要な指標には妊産婦死亡率や5歳未満の児童死亡率、乳児死亡率などがあり、それらはその国や地域の衛生・健康事業の発展水準を反映する重要な指標となるほか、社会と経済の発展水準を評価する重要な指標ともなる。
この10年で中国の妊産婦死亡率を含む女性・幼児の健康水準を示す重要な指標は着実に良い方向へと向かっている。宋司長が紹介したグラフによると、2021年と2011年を比べると、妊産婦死亡率は38%低下し、5歳未満の児童の死亡率は54%低下し、乳児死亡率は58%低下していた。
中国の女性・幼児の健康水準を示す重要な指標を、グラフで世界の水準と比較すると、中国の妊産婦死亡率や5歳未満の児童の死亡率、乳児死亡率は、すでに世界の平均水準をはるかに下回っており、世界の中・高所得国の平均水準も下回っている。つまり、中国の女性・幼児の健康水準を示すこれらの重要な指標はすでに、世界の中・高所得国のグループの中でもトップクラスに位置するということで、世界保健機関(WHO)が選出する「世界女性・幼児健康ハイパフォーマンス国トップ10」に名を連ねている。
中国国家衛生健康委員会が2021年に発表した「マタニティ・ベビー安全行動向上計画」は、2025年をめどに、中国全土の妊産婦死亡率を0.0145%、乳児死亡率を5.2‰にまで引き下げる目標を掲げている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月31日