プレゼントをめぐる確執の背後に愛情の問題
特定のプレゼントをやりとりする節目に、もしもどちらかがプレゼントのことを忘れてしまったら、パートナーから感情面の「制裁」を受ける可能性が高く、例えば愚痴を言われる、冷戦状態になる、口げんかをふっかけられるなどを通じて不満を訴えられることだろう。より深刻な場合は別れ話に発展する。
劉さんは、「プレゼントをめぐる争いの背後には、愛情そのものに問題があるからだ。絶えず贈り物を受け取ることで愛情を確かめる必要がある時というのは、愛情がもろくなっている時にほかならない。受け取る側が関係性の中で安全な感じを得られず、プレゼントをもらえないときはもらえないことを悩み、もらえばもらったで失うことを悩むのは明らかだ。社会学の視点で見ると、こうした関係のモデルは不健全で不安定だ」としている。
プレゼントの背後に関係性のバランス
さまざまな研究から明らかになったのは、男性が贈り物をする確率と頻度が女性を上回ることだ。
劉さんは、「プレゼントのアンバランスさは、実は恋愛における両性の関係性を示している。『男らしさ』の追求であれ、女性は愛されるべき存在という観念であれ、根本的には両性の権力関係のアンバランスさを認めるものにほかならない。プレゼントには常に支配という性質があり、一方的に受け取るばかりでは被支配的な立場に陥り、恋愛関係の中では劣勢に立たされることになる」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年4月13日