税関総署が13日に発表したデータによると、今年第1四半期(1-3月)には、中国とASEANとの輸出入額は1兆3500億元(1元は約19.7円)に達し、欧州連合(EU)との輸出入額は1兆3100億元だった。ASEANはEUを抜き、再び中国最大の貿易パートナーになった。新華社が伝えた。
今年1-2月には、ASEANとの輸出入額はEUとの輸出入額より30億元少なかったが、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効、地域の産業チェーンの安定回復、中国がASEANからの農産物輸入を積極的に拡大などの要因が総合的に作用し合って、中国とASEANとの貿易増加ペースが加速した。
同総署の李魁文報道官(統計分析司司長)は同日に国務院新聞弁公室で行われた記者会見で、「RCEPが正式に発効したのに伴って、新たな制度のボーナスが中国とASEANとの経済貿易往来をさらに緊密なものにしている」と述べた。データを見ると、同期の中国-ASEAN間の輸出入規模が中国とRCEPの貿易パートナーとの対外貿易全体に占める割合は47.2%になり、半分に近づいた。
李氏は、「第1四半期に中国-EU間の貿易は全体として好調な発展情勢を維持した。一方で、中国の対EU輸出は電気機械製品が6割を占め、そのうち人が乗る電動車両、太陽電池、リチウムイオン電池などの新エネルギー製品がそれぞれ3.8倍、1.4倍、66.2%増加した」と説明した。
李氏は続けて、「他方で、中国がEUから輸入する消費財の一部が増加を続けており、そのうち美容・化粧品とトイレタリー用品、カバン・スーツケース、乗用車、衣類はそれぞれ11.9%、6.6%、4.6%、3.6%増加した」と述べた。
李氏は、「中国とEUはともに世界の主要エコノミーであり、双方がお互いにとって重要な貿易パートナーであり、発展のポテンシャルは大きく、経済貿易協力の可能性は非常に大きい」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年4月14日