王毅部長、「中国は平和・対話・情勢の沈静化の側に立っている」

人民網日本語版 2022年03月30日14:10
王毅部長、「中国は平和・対話・情勢の沈静化の側に立っている」

王毅国務委員兼外交部長(外相)は29日、EUのジョセップ・ボレル・フォンテジェス外務・安全保障政策上級代表とテレビ会議の形式で会談した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

ボレル上級代表は、「ウクライナでの戦火は今なお続いており、EUや世界に深刻な影響を及ぼしている。EUは早期の停戦と人道回廊の開放、大量破壊兵器の不使用、制裁回避の防止を呼びかけており、中国側が和平実現の後押しに重要な役割を果たすことを望む」とした。

王部長は、「中国はウクライナでの戦火がいまだに収まっていないことを残念に思う。我々は常に物事自体の是非曲直に基づき情勢を判断し、政策を決定するとともに、事態の沈静化を後押しし、早期に和平を実現するために自らの方法で努力を続けている。国際社会と共に、引き続き停戦、和平交渉の推進、大規模な人道的危機の防止、平和への扉を開くことを呼びかけていきたい」と表明。

そして、「中国の立場は明確だ。戦争と平和の問題において、我々は平和の側に立ち、一方的制裁と対話・交渉との間で、我々は対話・交渉の側に立ち、火に油を注ぐことと火を消して沈静化を図ることとの間で、我々は沈静化の側に立っている。中国の立場が責任あるものであり、歴史の試練にも耐え得ることは、時が証明することになる」と強調した。

王部長はさらに、「複雑な安全保障問題を扱う際には、敵か味方か、黒か白かという単純化したアプローチを取るべきではない。各国はいずれも、自らの対外政策を自主独立的に決定する権利を有する。冷戦思考と陣営対立という古い道は欧州ではすでに通用せず、陣営を選んで世界を分断するやり方は、なおさらに望ましくないことを、事実は証明している。極端な制裁は相互損害を招き、事態をさらに複雑化させ、対立をさらに激化させるだけだ。当事者でない国や人々に衝突の代償を払わせることは、公正でも合法的でもない。中国は各方面と共に、各方面の正当で合理的な懸念に配慮し、ロシア・ウクライナ衝突の早期解決、欧州の平和の早期回復を目指すという大きな方向に向けて努力していきたい」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年3月30日

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