イラスト作成・馬宏亮 |
米国主導の下、NATOは頑なに、いわゆる「集団安全保障」の防衛ラインをロシア・ウクライナ国境にまで推し進め、最終的にウクライナ危機を醸成した。これによって世界の人々が、米国式覇権の本質と冷戦思考の破壊的影響を一層はっきりと認識するようになった。
米国の戦略において、世界と地域の安全と安定の維持が優先されたことはない。「ファイブ・アイズ」の強化から「クアッド」の推進まで、米国は近年、多国間主義への回帰を声高に叫びながら、実際には閉鎖的で排他的なブロック政治を大々的に進め、地域協力の促進を旗印に掲げながら、地政学的ゲームを弄している。このように知恵を絞って「小集団」を作り、冷戦の「亡霊」の復活を図ったことで、他国の発展を抑え込み、国際構造における主導的地位を固めようとする米国の真の意図が露呈したのである。
冷戦終結から数10年が経ったのに、米国の一部政治屋は冷戦思考を放棄していない。米国が覇権維持のためにする事なす事が、世界に溝と紛争をもたらす。21世紀の「冷戦の陰謀家」である米国は、世界の平和と安定を乱す災いの源となっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年4月12日