「3・21」中国東方航空旅客機MU5735便墜落事故の国家緊急対策指揮部は28日に開いた記者会見で、犠牲となった乗客・乗員計132人全員の身元をDNA鑑定で確認したことを明らかにした。遺体の一部や遺品の引き渡し案や分類引き渡し案の基準も現在調整中という。発見された2つのブラックボックスの解析も進められている。中国新聞網が報じた。
公安部(省)物証鑑定センター法医物証技術処の劉開会処長によると、事故発生後、同部は20省・区・市の公安機関と連携し、乗員・乗客132人の生前DNAサンプルや親族のDNAサンプルを収集するよう手配した。同センターは専門家30人を現場に派遣し、広西壮(チワン)族自治区の公安刑事技術者約200人と共に捜索を展開している。
民用航空局航空安全監察専門家・朱涛氏は記者会見で、「事故機の2つのブラックボックスの解析が現在進められている。しかし、旅客機の大事故調査において、ブラックボックスが提供するデータだけでは、往々にして事故のすべての真相解明には至らない。そのため、できるだけ多くの機体の残骸や事故関連の動画、目撃情報を、最大限努力して集め、すでに見つかっている残骸を分類して整理、分析し、動画の撮影者や目撃者から聞き取りを行い、動画を分析しなければならない。それら取り組みを経て、調査の重大な進展があった場合は、すぐに公表する」と説明した。
3月28日12時の時点で、捜索に参加した捜索隊員は延べ1万5640人に達し、墜落地点や周辺の重点エリアを繰り返し捜索し、その捜索面積は延べ約37万平方メートルに達した。発見された機体の残骸は3万6001点。その周辺エリアでも、徹底した捜索が行われているほか、ドローン5台を使った捜索グループも立ち上げられており、上空からもすでに延べ約954.6万平方メートルで捜索が行われた。
また3月28日12時の時点で、犠牲者の遺族延べ809人が事故現場を訪れた。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年3月29日