ランニング、遊び、勉強の付き添い……さまざまな新興業態の発展に伴って、付き添いサービスを好んで利用する若者が増えている。中国青年報社がこのほど若者1535人に対して行った調査によると、回答者の58.7%が「付き添いサービスを体験したことがある」と答えた。「中国青年報」が伝えた。
大学院生の李芸さん(仮名)は、試験準備期間に勉強の付き合いをしてくれるオンライン自習室サービスに加入し、他の加入者と一緒に勉強した。「今、たくさんのアプリケーションに似たような機能があって、加入している人と一緒に自習できるようになっている」という。
李さんは、「一人で勉強していたら、プレッシャーを感じたり、勉強する気にならなかったりするし、同級生と約束して一緒に自習室に行くのもスケジュール調整が難しい。オンライン自習室なら自分の好きな時間に入れるし、みんなで一緒に勉強してお互いにチェックし合う状態になるので、安心して勉強に没頭できる」と話した。
調査によると、回答者の58.7%が付き添いサービスを体験したことがあるという。年代別に分析すると、「00後(2000年代生まれ)」の回答者は割合がより高く65.1%に達し、「90後(1990年代生まれ)」は62.0%、「80後(1980年代生まれ)」は最も低く47.4%だった。
インターネット企業で働く「90後」の陸桃さん(仮名)は、フィットネスの付き添いサービスと付き添い型音楽番組サービスを利用したことがある。「大体こういうサービスを利用するときは、実用的なニーズがあるかどうかを考える。単に目新しいものを体験したいとか、暇つぶしをしたいからだけでは利用しない」という。
陸さんは、「多くの音楽番組は事前に録音したもので、聴きながら生放送のようにリアルタイムで双方向のやりとりをすることはできないが、自分にとっては付き添いのような役割を果たしてくれる。いつも1週間の仕事が終わると、ソファに丸くなってそういう番組を聴いてリラックスする。興味のある話題を取り上げていたら、たとえば話題の現象の分析とか映画・ドラマの評価とかがあれば、番組のパーソナリティの見方を聞くことが自分へのいいヒントになる」と話した。
また陸さんは、「ランニングの付き添いはより実用的。一緒にランニングをするのは友だちのジムのフィットネスコーチだった人で、新型コロナウイルス感染症対策でなかなかジムに行けなくなった時、その人に頼んで一緒に外でランニングの付き添いをしてもらうようになった」と話した。
データによると、若者が体験したことの多い付き添いサービスには、ゲーム(37.2%)、ランニング・フィットネス(34.8%)、会話(30.6%)などがある。このほか勉強(26.0%)、付き添い型オーディオ番組(19.0%)、寝かしつけ・モーニングコール(16.4%)などもある。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月24日