在中国外国大使のライブコマースが最近、大盛況となり大きな話題となっている。在中国ルワンダ大使が販売した500キロ以上のコーヒー豆や在中国スリランカ大使がPRしたセイロン紅茶は、「5、4、3、2、1」というカウントダウンが終わった瞬間に売り切れるほどの人気ぶりとなった。中国市場の巨大な消費能力に外国の人々は驚きを隠さない。
昨年以降、ライブコマースを活用して自国の特産品を販売する在中国外国大使が増加している。
そのような大使らは、最初はドキドキしながら好奇心から始めるものの、すぐに「ライブコマース」に夢中になって、熱意にみなぎるようになり、自国の商品の「広報担当者」として、自国と中国の消費者の距離を縮め、自国の商品に巨大な商機をもたらしている。
スタートすると一瞬で売り切れ
ルワンダでは、30人に1人がコーヒー栽培で生計を立てており、農業がルワンダの国内総生産(GDP)の3分の1を占めている。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でルワンダのコーヒー豆などの農産品の販売が低迷している。
そんな中、自国の農民をサポートするべく、James Kimonyo在中国ルワンダ大使はライブコマースにチャレンジ。スタートしてトークが本題に入る前にコーヒー豆500キロ以上が売り切れた。
今、JamesKimonyoは既に「アルバイト」でライブコマースをするようになっており、一瞬で商品が売り切れる「快感」を楽しんでいる。
3秒で完売してライブコマース終了
パリサ・コホナ在中国スリランカ大使は中国国際輸入博覧会開催期間中、自国のセイロン紅茶やゴールデンココヤシといったたくさんの商品をPRする準備を整え、ライブコマースを始めると、まだ何も始めていない間に3秒で完売。椅子も温まっていない間にライブコマースは終了となった。
大使らがライブコマースでPRすると「秒殺」で完売する盛況ぶりに、世界は中国市場の消費の高度化の巨大なポテンシャルを肌で感じるようになっている。海外のたくさんの高品質の商品やサービスが中国の消費の高度化のニーズを満たすほか、中国消費市場の成長のポテンシャルを掘り起こしている。
ライブコマースやECは現在、革新的なビジネススタイルとして、中国では爆発的成長を遂げており、その販売規模がオンライン販売に占める割合は急上昇している。
5Gやスマート物流、ビッグデータなどの登場により、新プラットホーム、新業態、新スタイルが誕生し、中国の消費主導の成長に強固な下支えを提供すると同時に、世界経済の回復に強力な原動力を注入している。
今年、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟して20周年を迎えた。中国は今、「世界の工場」と「世界の市場」という二つ役割を担うようになっており、輸入商品・サービスの規模は毎年約2兆5000億ドル(1ドルは約112.70円)に達し、10年連続で世界経済成長への寄与率トップの座を保っている。
在中国外国大使のライブコマースという小さな窓口を通して、世界は中国市場のポテンシャルと活力を目にし、中国人のオープンな人となりを垣間見、生き生きとしていて立体的な、魅力ある中国を知るようになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月4日