中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は1日の定例記者会見で、「いわゆる『民主主義サミット』によって、米国政府が民主主義において優位な地位に就くことはあり得ない。それは、『民主主義の操作者、破壊者』たる米国の真の姿を、一層はっきりと人々の前で暴露するだけだ」とした。
【記者】ロシアのラブロフ外相が11月30日、米国による「民主主義サミット」開催について、「自らの民主主義観を広め、真に民主的な国際協力を拒絶し、国連憲章における国家主権平等の原則を無視するものだ。西側は国際関係において民主主義を独裁主義に置き換えようとしている」と述べたことについて、コメントは。
【汪報道官】米国の開催するいわゆる「民主主義サミット」に対して、最近ロシアや世界の多くの国々が反対と不満を表明していることに、私は留意している。
米国は自らの基準で線引きをし、世界の半分の国や地域を米国型民主主義陣営に入れると同時に、残る半分の国々を「非民主主義国」のブラックリストに入れようとしている。公然と分断と対立を煽るこのようなやり方は、国家間の団結と協力を深刻に損ない、国際平和・安定を脅かすものであり、国際社会の強い反対に遭うのは当然だ。
長年にわたり、米国は民主主義の旗印を掲げて主権国家に対して大々的に浸透と転覆を行い、経済制裁を科し、激動と混乱を引き起こし、侵略戦争を発動し、関係国と国際社会に甚大な惨禍をもたらしてきた。いわゆる「民主主義サミット」によって、米国政府が民主主義において優位な地位に就くことはあり得ない。それは、『民主主義の操作者、破壊者』たる米国の真の姿を、一層はっきりと人々の前で暴露するだけだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月2日