国網江蘇省電力有限公司が12日に発表した情報によると、江蘇省の再生可能エネルギー年間消費量が初めて1000億kWhの大台に乗った。前年比189億1700万kWh増、前年同期比21.95%増で、江蘇省全社会電力消費量の6分の1弱を占めた。うち省内の再生可能エネルギーの消費は6割弱、省外は4割弱となっている。科技日報が伝えた。
江蘇省は全力で省内の再生可能エネルギーの発展に取り組んでおり、現在の単位面積あたり陸上風力発電資源、太陽エネルギー資源開発強度は世界トップ水準となっている。江蘇省の風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー設備容量は今年10月末現在で3598万9500kWで、全省の設備容量全体の4分の1弱を占めている。発電量は前年度同期比42.74%増の617億kWh超。
省内の再生可能エネルギーを効率的に利用すると同時に、江蘇電力は地域を跨ぐ送電ルートを利用し、西部の再生可能エネルギーの導入に取り組んでいる。今年に入りすでに±800kV超高圧錦蘇線、500kV竜政線より407億kWh超の水力発電を使用している。
再生可能エネルギーは江蘇省の経済・社会発展の新たなエンジンになろうとしている。統計によると、新エネ車業界、太陽光発電業界、風力発電設備製造業が、2019年よりも急成長している。うち電気自動車(EV)のバッテリー充電・交換サービス業の電力消費量の増加率が700%を超えており、太陽光発電設備及び部品製造業の電力消費量の増加率が500%弱に、炭化ケイ素業界の電力消費量の増加率が300%弱にのぼっている。
再生可能エネルギーをより良く使用するため、江蘇省は全国初の新エネ発電データセンターを建設した。全省の3214基の風力発電機と537ヶ所の10kV以上の分散型太陽光発電の運行情報を集め、風力発電や太陽光発電などの新エネ発電の超短期(10時間)、短期(3日)、中期(10日)の正確な予測を実現した。
江蘇電力調整・制御センター長の蘇大威氏は、「エネルギーシステム、情報システム、社会システムの効果的な融合を促進する。電源、送電網、負荷、備蓄の各部分に力を入れ、クリーンで低炭素な発展を促す」としている。第14次五カ年計画(2021-25年)の最終年には、江蘇省の新エネ消費能力が7000万kWにのぼり、省外からの電力導入能力が4500万kWを超える見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年12月15日