湖南省の張家界市と湘西土家(トゥチャ)族苗(ミャオ)族自治州の吉首市、懐化市を結ぶ高速鉄道(以下、「張吉懐高速鉄道」)が今月6日、正式に開通した。湖南省西部に位置する同高速鉄道は、全長245キロ、設計時速350キロで、張家界西、芙蓉鎮、古丈西、吉首東、鳳凰古城、麻陽西、懐化南の7駅が設置されている。これにより北京市と古い町並みが残る人気観光地・鳳凰古城が約7時間半で結ばれるようになった。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
1934年、湖南省鳳凰県出身の作家・沈従文は、母親に会うために北京から列車と木船、駕籠を乗り継ぎ、半月かけて鳳凰県の実家に戻った。
今月6日午後4時38分、北京西駅から出発したG4481号が鳳凰古城駅に到着した。その所要時間はわずか約7時間半だった。
「7時間半」は、鳳凰県にとって何を意味しているのだろうか?鳳凰古城駅の出口でプレートを掲げて客を待っていた民泊施設のオーナー・黄黎さんは、「うちの平均客単価が2倍になる可能性がある」と喜び、「今まで、鳳凰に来るには時間がかかった。乗り継ぎ地の長沙で一泊し、バスに5時間乗ってくるという人が多かった。そして、それほど時間をかけて来たのに、鳳凰では1泊か2泊しかできないという観光客が多かった。でも、今は北京だけでなく、上海や広州、深センから朝出発して夕方にはここに到着できるようになった。列車から降りた後、すぐに沱江に行って、そよ風を感じながら夜景を眺めて、1日の旅の疲れを癒すことができる。高速鉄道が開通する1-2週間前から、ネットを通じた問い合わせが目に見えて増えた。旅行業者が夢見てきた『移動の時間が短く、観光客が鳳凰にゆっくり滞在できる旅』が現実となった」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月8日