江西省の鄱陽湖の都昌県内水域で今月10日に実施されたスナメリの個体群モニタリングで、スナメリ約60頭が確認された。鄱陽湖は現在、渇水期のため、スナメリは全て主航路内で確認された。スナメリは水面に顔を出して泳ぎまわっており、見る人をほのぼのさせてくれる。長江のスナメリは、口角が少し上がった優しい顔をしており、その顔つきがまるでニッコリ笑っているように見えることから、親しみを込めて「微笑む天使」と呼ばれている。長江のスナメリは中国の国家一級保護動物に指定されているほか、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストにも登録されている。現時点で、その個体数は約1000頭にとどまり、うち約450頭が鄱陽湖に生息している。中央テレビニュースが報じた。
長江流域の重点水域では2020年1月1日から、10年間の禁漁が実施されており、鄱陽湖でも生態環境改善の特別対策が講じられている。そして、法執行員が定期的にパトロールを行うほか、スナメリにエサをやり、繁殖のために優れた生態環境を提供できるよう取り組んでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年11月12日