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中国の科学者が開発したアルツハイマー治療新薬に新たな進展

人民網日本語版 2021年11月05日10:37

中国科学院広州バイオ医薬・健康研究院と広東華南新薬創製センターが共同開発した、アルツハイマー症治療の1.1類新薬候補「AD16(哌噠甲酮片)」が第1相臨床試験を完了し、高い安全性と耐性を示した。AD16は中国初の抗神経炎症アルツハイマー治療の新薬になり、数千万人の患者に利益をもたらすと期待されている。科技日報が伝えた。

同研究院の胡文輝博士は2008年にチームを率い、新薬AD16を設計・発明した。既存のその他のアルツハイマー治療薬と異なり、AD16の薬学的作用原理は抗炎症で、神経炎症抑制剤の一種だ。アミロイドβなどが誘導するグリア細胞の活性化を遮断し、脳内のインターロイキン1や腫瘍壊死因子などの炎症因子の増加を抑制し、アミロイドβなどによるニューロンの損傷を減らすことで、アルツハイマー症の進行を阻止する。この薬品はすでに中国、日本、米国、英国などで特許を出願している。

AD16は2012年に臨床前の研究を完了した。実験により、AD16が脳の神経炎症を抑制することで、ニューロンの死滅を効果的に阻止し、疾病の進行を遅らせ認知・記憶障害を改善することができ、その薬効はこれまでの現場の治療薬を大幅に上回ることが証明された。そのため国家食品薬品監督管理総局が発給する薬品臨床試験許可書を取得した。

このほど終了した第1相臨床試験において、AD16は非常に優れた全体的安全性と耐性を示し、用量関連の毒性反応が見られなかった。すべての治療関連の有害事象はいずれも1/2級で、深刻な有害事象は発生しなかった。有害事象により試験を中断した被験者はいなかった。第2相臨床試験についてはテンポよく積極的に計画中だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年11月5日

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